ハクサイ類の根こぶ病菌には4種類の病原型(G1~G4)が知られており、CRbを有する、ハクサイF1品種「CR新黄」はG1、G2に罹病し、G3とG4に抵抗性を示した。既存のCRbのマーカーを改良しヘテロ個体を識別可能な共優性型の新たなDNAマーカーを開発するとともに、「CR新黄」のF2後代2,032個体を用いて詳細連鎖地図を作成し、CRb抵抗性遺伝子がKB59N07とB1005との間の約140kbのゲノム領域に座乗することを明らかにした。CRkを有するKiE75はP1には罹病したが、G2からG4に抵抗性を示した。新たに開発したCRkに連鎖するマーカーは、Crr3にも連鎖関係が認められた。
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