次年度の研究費の使用計画 |
平成24年度には、イネ根における遺伝子発現および酵素発現の経時的変動解析およびメタボローム解析を行った。イネ根のメタボローム解析に要した消耗品経費は平成24年度からの繰越金含めて600,000円は計画通り執行した。一方、遺伝子発現および酵素発現量を定量するためのRNA抽出・cDNA合成、および酵素活性測定にかかる消耗品費(474,865円)以外の約650,000円は主に別途確保した恒常的経費を用いて研究を遂行し、昆虫の飼育および植物育成に必要な経費、約100,000円も別途確保した恒常的経費を用いて研究を遂行したため457,217円の繰越金が発生するに至った。 本年度は次の3小課題を実施する。すなわち、① アブラムシ寄生によるアミノ酸および生合成関連物質の経時的変化の再測定。 ② 対象遺伝子の酵素活性の経時的変化の測定 ③ アブラムシ寄生による発現遺伝子の経時的変化の測定、である。これらの中で植物の栽培、アブラムシの飼育、試料の調整、酵素活性の測定は高知大学で行い、遺伝子発現解析は徳島大学で、メタボローム解析は山形大学で行う。 そのため高知大学では植物栽培・昆虫飼育経費(107,217円)、酵素活性測定試薬費(350,000円)・プラスチック器具費(100,000円)、および分子生物試薬費(200,000円)の合計757,217円を計上し、徳島大学で分子生物試薬費(150,000円)・プラスチック器具費(100,000円)の合計250,000円を計上し、山形大学ではメタボローム解析に必なCE-TOF-MS分析の消耗品費(150,000円)、およびプラスチック器具費(100,000円)の合計250,000円を計上した。 これらはいずれも本申請課題を遂行するために必要な経費である。また、経費が不足する場合は各員にて恒常的経費を用いて研究を遂行する予定である。
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