研究課題
Serratia liquefaciensの昆虫に対する病原性を明らかにする目的で,トランスポゾンライブラリーを作製し,病原力の低下した変異株のスクリーニングを行った。その結果,4菌株の病原力低下変異株を得た。次に本菌の全ゲノム配列を決定する目的で,次世代シーケンサーによる解析を行った。得られたリードをアセンブルし,ドラフトゲノムシーケンスを決定した。続けてアノテーションを行った。得られたゲノム情報をもとにトランスポゾン挿入箇所を特定したところ,全てリポ多糖生合成遺伝子内への挿入が認められた。さらに遺伝子相補株は病原力の回復が認められた事からリポ多糖が本菌の病原性において重要な役割を担っている事が明らかとなった。今後LPS変異株において何故病原性が低下したかを究明することにより,Serratia liquefaciensの昆虫に対する病原性の解明に繋がると考えられた。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)
Genome announcements
巻: 2 ページ: e00609-14
10.1128/genomeA.00609-14