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2011 年度 実施状況報告書

昆虫の過変態を支配する遺伝子と内分泌機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23580080
研究機関南九州大学

研究代表者

新谷 喜紀  南九州大学, 環境園芸学部, 准教授 (50389574)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワードEpicauta gorhami / hypermetamorohsis / pseudopupa / diapause / molecular mechanism / hormonal control / gene expression / transcriptome analysis
研究概要

コウチュウ目ツチハンミョウ科のマメハンミョウを対象として昆虫の過変態(幼虫期における形態の顕著な変化)の分子機構を明らかにするために、関連している遺伝子や内分泌機構の特定を試みる。マメハンミョウの過変態は可塑的であり、高温長日下で4齢から蛹化するものの、短日低温下で特殊な形態をした5齢幼虫(擬蛹)となり休眠する(Shintani et al., 2011).この系を用いて、蛹化または擬蛹化予定の幼虫に発現している遺伝子を比較し、擬蛹化特異的な遺伝子を明らかにする。本種幼虫の過変態では、擬蛹休眠終了後に再び4齢以前の形態に戻り蛹化する。この形態変化に関連する分子機構についても調べる予定である。本年は、擬蛹休眠が終了する条件を明らかにし、成果を公表した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

擬蛹休眠が終了する条件や、確実に擬蛹休眠を回避させる条件は明らかにすることができた。しかし、擬蛹化の因子として発現している遺伝子を解析するためのmRNAを抽出するに至らなかった。

今後の研究の推進方策

擬蛹化及び蛹化予定のマメハンミョウ幼虫から解析可能な量のmRNAを抽出し、次世代シークエンサーによって発現遺伝子の比較解析を行う。併せて、関連する内分泌機構を明らかにするために、脱皮・変態関連のホルモンアナログの塗布実験を行う。本種の過変態の可塑性は、早熟変態誘導条件によってより明瞭に発現されることを明らかにしており、この内容を論文化する。

次年度の研究費の使用計画

学会等旅費(日本昆虫学会、国際昆虫学会議、日本応用動物昆虫学会等) 約300000円網羅的遺伝子発現解析 約2000000円人件費 約500000円消耗品類 約100000円

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of temperature and photoperiod on termination of pseudopupal diapause in the bean blister beetle, Epicauta gorhami2012

    • 著者名/発表者名
      Misato Terao, Yuzuru Hirose, Yoshinori Shintani
    • 雑誌名

      Journal of Insect Physiology

      巻: 58 ページ: 737-724

    • DOI

      10.1016/j.jinsphys.2012.02.009

    • 査読あり
  • [学会発表] マメハンミョウの擬蛹休眠終了に及ぼす温度の効果 奈良2012

    • 著者名/発表者名
      寺尾 美里・廣瀬 譲・新谷 喜紀
    • 学会等名
      第56回日本応用動物昆虫学会大会
    • 発表場所
      近畿大学奈良キャンパス
    • 年月日
      2012年3月28日

URL: 

公開日: 2013-07-10  

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