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2013 年度 実施状況報告書

昆虫の過変態を支配する遺伝子と内分泌機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23580080
研究機関南九州大学

研究代表者

新谷 喜紀  南九州大学, 環境園芸学部, 准教授 (50389574)

キーワード過変態 / マメハンミョウ / 遺伝子発現 / 擬蛹
研究概要

昆虫の中で特殊な発育過程を経る過変態昆虫のマメハンミョウについて、その発育を制御している遺伝子の探索を行った。本種の幼虫は、低温・短日条件下では4齢から「擬蛹」という特異な形態をした5齢となり休眠する。一方、高温長日条件下では、4齢から直接蛹化する。この両タイプの発育間で、発現に差異のある遺伝子を見つけ、これを擬蛹化に関連した遺伝子の候補とすることとした。マメハンミョウの幼虫や擬蛹、蛹を用いてRNA-seq解析を行い、種々の発現遺伝子の配列データを得ることができた。その中にモデル昆虫で知られている変態を制御している遺伝子のホモログと考えられる配列が含まれていた。これらは、Broad、Met、Kr-hl1などである。この配列を基にプライマーを作成して、PCRで増幅してバンドの確認ができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

RNA抽出用のサンプルの調整に手間取り、遺伝子の解析が遅れた。

今後の研究の推進方策

候補遺伝子について、発育に伴う遺伝子発現パターンを調べるとともに、RNAiを行って遺伝子の機能を明らかにする。

次年度の研究費の使用計画

過変態を制御している候補遺伝子について、発現パターンや機能を調べるに至らなかったため、試薬代分が未支出となった。
過変態を制御している候補遺伝子について、発現パターンや機能を調べるための試薬代として使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] Food-availability dependent premature metamorphosis in the bean blister beetle, Epicauta gorhami (Coleoptera: Meloidae), a hypermetamorphic insect that feeds on grasshopper eggs in the larval stage.2014

    • 著者名/発表者名
      Misato Terao, Yuzuru Hirose, Yoshinori Shintani
    • 雑誌名

      Entomological Science

      巻: 17 ページ: in press

    • DOI

      10.1111/ens.12084

    • 査読あり
  • [学会発表] 過変態昆虫マメハンミョウの生活史調節機構2013

    • 著者名/発表者名
      新谷喜紀
    • 学会等名
      九州昆虫セミナー(日本昆虫学会九州支部会)
    • 発表場所
      佐賀大学
    • 年月日
      20131019-20131020
    • 招待講演
  • [学会発表] 過変態昆虫マメハンミョウの環境適応2013

    • 著者名/発表者名
      新谷喜紀
    • 学会等名
      日本昆虫学会
    • 発表場所
      北海道大学
    • 年月日
      20130914-20130916
    • 招待講演

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公開日: 2015-05-28  

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