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2013 年度 実績報告書

酸性ホスファターゼ分泌能が高いアーバスキュラー菌根菌の探索とその利用

研究課題

研究課題/領域番号 23580086
研究機関山形大学

研究代表者

俵谷 圭太郎  山形大学, 農学部, 教授 (70179919)

キーワード菌根菌 / リン / ホスファターゼ
研究概要

菌根形成したネギ(Allium fistulosum)を異なるリン施肥段階の土壌で生育させ、菌糸区画の土壌溶液中ACP活性の低リンへの応答を検証した。30μmのナイロンバックによって菌根区画と菌糸区画に分けられたポットに4つのリン施肥段階(0(P0)、0.15(P0.15)、0.3(P0.3)、および0.5(P0.5) g P2O5/kg)の滅菌黒ボク土をそれぞれ加えた。接種区にRhizophagus clarusGlomus clarum (系統IDが必要では?)を加え、非接種区では加えなかった。菌糸区画の土壌にムライトセラミックチューブを配置し、ネギを播種した。播種後40および45日目にチューブにシリンジを繋げて減圧して土壌溶液を回収し、ACP活性を測定した。回収後に、菌根形成率、地上部リン含有率、および地上部乾物重を測定した。
菌根形成率は接種区では85%以上で、非接種区では0%だった。地上部リン吸収量、地上部乾物重は非接種区よりも接種区で高かった。土壌溶液中のACP活性は播種後40日目および45日目のいずれでも、接種区ではP0区で高く、P0.5で低かったが、非接種区ではP0とP0.5の間に差は無かった。P0区において接種区は非接種区よりも高かったが、P0.5区では接種区と非接種区の間に差は無かった。これらの結果からAM菌の外生菌糸が浸出するACPは低リン条件下で誘導されることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Metabolite profiling of shoot extracts, root extracts, and root exudates of rice plant under phosphorus deficiency2013

    • 著者名/発表者名
      Tawaraya, K. Horie, R. Saito, A.Shinano,, T. Wagatsuma, T. Saito, K. Oikawa, A.
    • 雑誌名

      Journal of Plant Nutrition

      巻: 36 ページ: 1138-1159

    • DOI

      10.1080/01904167.2013.780613

    • 査読あり
  • [学会発表] アーバスキュラー菌根菌の外生菌糸が浸出する酸性ホスファターゼ活性の低リン条件下における応答2013

    • 著者名/発表者名
      佐藤匠、程為国、江澤辰広、俵谷圭太郎
    • 学会等名
      日本土壌肥料学会
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      2013-09-11

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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