Bacteroides属を含む嫌気性グラム陰性桿菌107種を対象に、16S rRNAおよびhouse keeping genes(dnaJ、gyrB、hsp60、recAおよびrpoB)の配列を決定し、多遺伝子座配列解析(Multi Locus Sequence Analysis: MLSA)を行った。Bacteroides属における「種」を、6つの遺伝子の塩基配列を結合したMLSAによる類似度が97.5%以上を示す集団として定義した。また、6つの遺伝子の塩基配列を結合したMLSAは、単一遺伝子の塩基配列から作成された系統樹に比べてブートストラップ値が向上し、種間の近縁関係をより明確にした。
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