腎臓血管の由来は長く論議されたが、定説は明らかになっていない。これまでangiogenesis説(血管侵入)とvasculogenesis説(現地形成)があるが、どちらも初期血管の形成に確実な結論を出していない。本研究は新方法を開発し、発生初期のマウスはE12.375期に背側大血管から後腎への侵入写真を捉らえ、腎血管形成初期にangiogenesisはvasculogenesisより先行したことを明らかにした。また生体外培養と移植実験により、大血管のangiogenesisにより血管網の完全構築を実証した。これらに成果を生かし血管再生の応用が期待できる。
|