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2012 年度 実施状況報告書

飢餓ストレス応答因子による記憶機能の制御とその応用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 23580141
研究機関東京薬科大学

研究代表者

高橋 勇二  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (20154875)

研究分担者 梅村 真理子  東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (30521489)
中野 春男  東京薬科大学, 生命科学部, 助教 (60601870)
キーワードATF5 / 学習行動 / 不安行動 / 多動 / 社会性行動 / 自閉症
研究概要

昨年に続いてATF5欠損が行動におよぼす影響を検討した。
記憶行動実験:混合要因の比較的少ないBarnes maze試験とcued and contextual fear conditioning試験、eight-arm radial maze試験を実施し、作業記憶、参照記憶、文脈記憶を昨年に続いて再評価した。しかし、3種類の記憶行動実験の結果に有意な変化は認められなかった。
不安行動、社会性行動試験:Open Field試験、Light / Dark Transition試験、Social Interaction試験、Social Interaction試験(Crawley’s version)、T-maze試験を実施した。Open Field試験では、テスト開始後に多動であるが、その後、中央部手過ごす時間と活動量が大きく減少した。また、暗所での行動量が多く、静止時間が減少していた。このような、多動、不安用行動の増、社会性行動の低下が認められた。また、固執行動の増加が認められた。これらの行動学的な特徴は自閉症スペクトラムと特徴が一致していた。しかし、Tail suspension試験、Repulse inhibition試験に有意な羽認められず鬱モデル、統合失調症のモデル動物にしばしば認められる行動学的特徴は認められなかった。このようにATF5欠損マウスは、自閉症のモデルマウスとなり得る可能性が示された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初、ATF5欠損マウスは記憶学習能力に影響をおよぼすことを予想した。しかし、当初の予想に反して記憶学習能力に有意な変化を認めることはできなかった。一方、不安、多動、固執傾向を示すなど自閉症様の行動特徴を示した。このように、研究は新たな方向へと順調に展開を示している。

今後の研究の推進方策

不安、多動、固執傾向を制御する系として、モノアミン系が予想される、そこで次年度は脳の各部位におけるモノアミン系を検討する予定である。

次年度の研究費の使用計画

脳の各部位におけるモノアミンの定量と動物の維持に使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 嗅覚系の発達におけるATF5の機能解明2011

    • 著者名/発表者名
      恒松加奈子、梅村真理子、清水悠介、中野春男、高橋滋、東浦康友、岡部勝、高橋勇二
    • 学会等名
      第34回に本分子生物学会年会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      20111200

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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