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2013 年度 実績報告書

トマト根浸出液に含まれる青枯病菌の走化性誘引物質の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23580146
研究機関東京農工大学

研究代表者

夏目 雅裕  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (10201683)

キーワード青枯病菌 / 走化性 / 根滲出液 / トマト / 誘引物質
研究概要

昨年度までに選抜したトマト品種・大型福寿と青枯病菌株を用いてトマト根滲出物中の走化性誘引活性の再現性を確認した。その結果、根滲出物の酢酸エチル抽出画分には活性は認められず、活性炭吸着・80%アセトン水溶出画分と50%メタノール溶出画分に活性が認められた。最も強い活性を示したのは活性炭非吸着画分であった。活性炭非吸着画分には既知の走化性物質であるアミノ酸が含まれており、それが活性を示している可能性が高いため、同画分のアミノ酸分析を行った。その結果、セリン、チロシン、グルタミン酸、ヒスチジン、バリンなどを多く含み、これらのアミノ酸が単独でも走化性誘引活性を示すことを確認した。しかし、検出された20種類のアミノ酸を滲出液中の含量比で含むアミノ酸混合物の活性はアミノ酸分析に供した根滲出物よりも弱く、アミノ酸以外の水溶性青枯病菌誘引物質の存在が示唆された。
青枯病菌の宿主ではない植物の根滲出液とトマト根滲出液の誘引活性を比較するために、イネ、ナタネ、アルファルファの根滲出物を調製し、酢酸エチル抽出画分、活性炭吸着画分および非吸着画分に分画して、青枯病菌誘引活性を調べた。その結果、3種の植物の活性炭非吸着画分は、トマトと同様、誘引活性を示したが、トマトで弱い活性を示した活性炭吸着画分には活性は認められなかった。種子10粒相当の根滲出物活性炭非吸着画分の活性はアルファルファがトマトと同程度で、イネとナタネの活性はトマトより弱かった。一方、、同一重量で活性を比較した場合には、トマトが他の植物より強い活性を示した。尚、アルファルファ根滲出物の酢酸エチル抽出画分にも活性が認められた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 青枯病菌の走化性誘引物質の探索

    • 著者名/発表者名
      岡部淳
    • 学会等名
      日本農薬学会
    • 発表場所
      京都大学

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公開日: 2015-05-28  

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