今後の研究の推進方策 |
本研究での目的は「有機分子中のフルオラスバランスを考慮したフルオロミクスの概念を有機合成手法に導入し、新しい低炭素化合成システムを達成することであり、(1)半永久的リサイクル型フルオラスメタセシス触媒の創成, (2)ミディアムフルオラス縮合剤の開発, (3)溶媒組成変化に基づくフルオラス触媒簡易回収システム, (4)アミノ酸不斉中心のフルオラスエンコード法による液相コンビナトリアルペプチド合成の達成を目指すと共に, これら(1)~(4)の知見を統合した合成手法により、実際に有用な生理活性ペプチド類の省エネルギー型合成をエンドポイントとして達成することである。今後は、フルオラス分子設計、反応溶媒組成設計、並びに反応操作設計を駆使し、半永久的にリサイクル可能な炭素―炭素結合形成フルオラス触媒の創成を中心に展開する。
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