抗酸化酵素SOD1を欠損する細胞(SOD1 KO MEF)を用いて、抗酸化物質の新規評価法の確率を試みた。まずSOD1 KO MEFが死滅する20 %酸素濃度下で細胞増殖するか否かを指標に、既知のモデル化合物を用いて検討した。その結果、アスコルビン酸添加により細胞増殖が観察され酸化ストレスに脆弱なSOD1 KO MEFの維持増殖が可能な抗酸化物質が存在することがわかった。さらに、従来の評価法と今回確立した新評価法をカテキンを用いて比較検討した結果、新評価法が、より鋭敏にカテキンの抗酸化能を検出可能であることが明らかになった。
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