グルコサミンの新たな生体内高次機能の解明

2013 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 23580183
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 食品科学
• 研究機関: 順天堂大学
• 研究代表者: 五十嵐 庸 順天堂大学, 医学部, 准教授 (00277815)
• 研究分担者: 長岡 功 順天堂大学, 医学部, 教授 (60164399)
• 研究期間 (年度): 2011 – 2013
• キーワード: グルコサミン / 骨芽細胞 / 軟骨細胞 / サーチュイン

研究概要

骨芽細胞に対するグルコサミン（GlcN）の効果を検討したところ、石灰化が亢進した。また、その効果は、骨芽細胞の中期以降の分化を亢進することで、石灰化を亢進するものと考えられた。
また、軟骨細胞におけるGlcNの標的遺伝子を探索したところ、サーチュイン（SIRT）1遺伝子が同定された。また、他の細胞では発現が変化しないことから、軟骨細胞特異的な標的遺伝子であることが示唆された。さらに、GlcN添加によりいくつかの下流遺伝子において発現の変化が認められ、これはSIRT1の発現上昇を介していることが示唆された。

研究成果

• [雑誌論文] Effect of glucosamine, a therapeutic agent for osteoarthritis, on osteoblastic cell differentiation (2011)
  • 著者名/発表者名: Igarashi M, Sakamoto K, Nagaoka I.
  • 雑誌名: International Journal of Molecular Medicine 巻: Vol. 28, No. 3 ページ: 373-379
  • DOI: 10.3892/ijmm.2011686
  • 査読あり
• [学会発表] グルコサミンはサーチュイン1の遺伝子発現を亢進する (2014)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐庸、鈴木香、坂本廣司、長岡功
  • 学会等名: 第14回日本加齢医学会総会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪府)
  • 年月日: 20140606-08
• [学会発表] グルコサミンとN−アセチルグルコサミンは軟骨細胞においてサーチュイン1の遺伝子発現を亢進する (2014)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐庸、鈴木香、坂本廣司、長岡功
  • 学会等名: 第10回グルコサミン研究会学術集会
  • 発表場所: 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都)
  • 年月日: 2014-02-15
• [学会発表] サーチュイン1は軟骨細胞におけるグルコサミンの標的遺伝子である (2013)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐庸、鈴木香、坂本廣司、長岡功
  • 学会等名: 第11回日本機能性食品医用学会総会
  • 発表場所: 東京海洋大学品川キャンパス(東京都)
  • 年月日: 20131207-08
• [学会発表] サーチュイン1は軟骨細胞におけるグルコサミンの標的遺伝子である (2013)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐庸、鈴木香、坂本廣司、長岡功
  • 学会等名: 第20回日本未病システム学会学術集会
  • 発表場所: 学術総合センター(東京都)
  • 年月日: 20131109-10
• [学会発表] Sirtuin 1 is a target gene of glucosamine in chondrocyte (2013)
  • 著者名/発表者名: Igarashi M, Suzuki K, Someya A, Sakamoto K, Nagaoka I.
  • 学会等名: 10th Asia-Pacific Chitin & Chitosan Symposium
  • 発表場所: 米子コンベンションセンター(鳥取県)
  • 年月日: 20131004-08
• [学会発表] サーチュイン1は軟骨細胞におけるグルコサミンの標的遺伝子である (2013)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐庸、鈴木香、坂本廣司、長岡功
  • 学会等名: 第86回日本生化学会大会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川県)
  • 年月日: 20130911-13
• [学会発表] サーチュイン1は軟骨細胞におけるグルコサミンの標的遺伝子である (2013)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐庸、鈴木香、坂本廣司、長岡功
  • 学会等名: 第9回グルコサミン研究会学術集会
  • 発表場所: 順天堂大学医学部有山登記念館講堂(東京都)
  • 年月日: 2013-02-09
• [学会発表] Effect of glucosamine, a therapeutic agent for osteoarthritis, on osteoblastic cell differentiation (2011)
  • 著者名/発表者名: Igarashi M, Sakamoto K, Nagaoka I.
  • 学会等名: The 9th Asia-Pacific Chitin and Symposium
  • 発表場所: Yasaka Saigon Nha Trang Hotel(ニャチャン、ベトナム社会主義共和国)
  • 年月日: 20110803-06
• [図書] グルコサミンとN−アセチルグルコサミンは軟骨細胞においてサーチュイン1の遺伝子発現を亢進する.グルコサミン研究10 (2014)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐庸、鈴木香、坂本廣司、長岡功
  • 出版者: エイド出版(出版決定)
• [図書] グルコサミンの関節に及ぼす効果と機能性食品開発.アンチ・エイジングシリーズ3骨研究最前線〜代謝・疾患のメカニズムから再生医療・創薬・リハビリ機器・機能性食品開発まで〜 (2013)
  • 著者名/発表者名: 長岡功、五十嵐庸
  • 総ページ数: 393-401
  • 出版者: 株式会社エヌ・ティー・エス
• [図書] サーチュイン1は軟骨細胞におけるグルコサミンの標的遺伝子である.グルコサミン研究9−より多くの人達の関心を得るために.菅原忍、岡本芳晴、奥村正裕、中村洋、野村義宏、和田正裕、長岡功編集 (2013)
  • 著者名/発表者名: 五十嵐庸、鈴木香、坂本廣司、長岡功
  • 総ページ数: 21-24
  • 出版者: エイド出版
• [図書] Effect of glucosamine, a therapeutic agent for osteoarthritis, on osteoblastic cell differentiation. Proceedings of the 9th Asia Pacific Chitin and Chitosan Symposium (Nha Trang, Vietnam, Aug 3-6, 2011), Edited by Ngo ND, Vårum KM, Nguyen DA, Trang TS. (2012)
  • 著者名/発表者名: Igarashi M, Sakamoto K, Nagaoka I.
  • 総ページ数: 160-163
  • 出版者: Agricultural Publishing House
• [図書] Biological activities of glucosamine and its related substances. Advance in Food and Nutrition Research Vol. 65, Marine Medical Foods : Implications and Applications–Animals and Microbes. Edited by Kim, S-K. (2012)
  • 著者名/発表者名: Nagaoka I, Igarashi M, Sakamoto K.
  • 総ページ数: 337-352
  • 出版者: Elsevier
• [産業財産権] サーチュイン1遺伝子の発現増強剤 (2013)
  • 発明者名: 長岡 功、五十嵐 庸、坂本 廣司
  • 権利者名: 長岡 功、五十嵐 庸、坂本 廣司
  • 産業財産権種類: 特許
  • 産業財産権番号: 特願2013-13933
  • 出願年月日: 2013-01-29
  • 外国