柑橘類にはフラボノイドの水酸基がメトキシ基に置換された“ポリメトキシフラボノイド”と呼ばれる一群の化合物類が含まれている。その代表的な化合物であるNobiletin(ノビレチン)の新規機能性として皮膚構成細胞の表皮細胞に対する角化誘導作用を見出した。Nobiletinによる角化誘導作用の分子メカニズムについて、Nobiletin類縁化合物を用いて分子構造と生物活性の関係を調べるとともに、Nobiletinが表皮細胞の細胞内シグナリングに与える作用を解析した。また、ヘアレスマウスを用いた表皮バリア機能障害モデルにおいて、Nobiletinの表皮機能再生効果(表皮バリア回復促進作用)を実証した。
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