研究課題/領域番号 |
23580206
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
長谷川 尚史 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 准教授 (70263134)
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キーワード | GPS / 森林 / SIP / LIDAR / 測位精度 / 林分情報 |
研究概要 |
本年度は当初の予定通り,ヘリコプターによるLIDARデータの取得のための準備および実施に注力した。LIDARデータ取得時期に合わせ,前年度に購入したGPS受信機を用いた受信試験を林内各所で行い,データ取得季節をほぼ同時にしたデータ取得を行うことができた。 しかし,当初予想した以上にGPS受信環境が悪く,mm単位での座標取得が可能なFIX解の取得が一部の測位地点でしか得られず,次年度に再測量を行わざるを得ない状況となっている。また,別予算でLIDARデータ取得時期に合わせて実行した林内における地上型レーザースキャナデータが,業者の不備により,絶対座標が得られない状況で納品された。このことから,次年度の研究計画の一部の変更を検討している状況である。 分析状況については,これまでに得られた観測データを分析し,国際学会において1件の研究発表を行ったほか,現在,2本の英語論文を投稿中である。またLIDARデータを組み合わせた解析を,年度を前倒しして解析しており,こちらについても近日中に投稿できる見込みとなっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究実績の概要で示したとおり,一部のデータ取得において,追加の調査が必要となっている状況であるが,すでに1件の国際学会での研究発表および2件の論文投稿を行っており,おおむね順調に研究が進展していると判断できる。 次年度の調査がやや多くなり,研究の総合的な取りまとめには,やや遅れが見込まれるが,成果としては想定どおり,ないしは想定以上の成果が得られつつある。
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今後の研究の推進方策 |
事業最終年度にあたり,追加の現地調査を早急に行った上で,本格的なGPS測位データとLIDARデータの整合性チェックおよびこれらの関係性に関する詳細な分析を実施していく。また,これまでの分析によって得られた結果を早急に論文としてまとめるとともに,マレーシアまたは米国で開催される国際学会で発表できるよう,研究を進展させる。 一方,当初予定していた高解像度衛星の購入と分析については,本事業内で購入することは困難な状況であるが,他経費での購入を検討し,研究成果のさらなる高度化,進展を図る。
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次年度の研究費の使用計画 |
GPS測位データとLIDARデータの関係性に関する詳細な分析を実施する。取得したLIDARデータは膨大な量であり,これを処理するために,当初計画通り,処理性能の優れたPCを購入する。また,追加調査が必要となっているため,これに必要な杭等の物品の購入を行うとともに,調査旅費を支出する(一部,当初計画で計上)。また,研究成果の公表のため,英文誌への投稿の際の投稿にかかる諸経費および英文校閲費を支出する(当初計画通り)。さらに,研究成果を国際学会にて発表する(当初計画通りであるが,参加する国際学会については次期を勘案して再検討中)。
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