研究課題
基盤研究(C)
崩壊箇所を精度よく予測するために,樹高を用いて地下水の多い場所を推定する手法を開発した。水みち上とそれ以外の場所のヒノキ林の樹高,直径を比較した。水みち上の樹木は,水みち以外の場所よりも樹高,直径が大きく,成長がよいことが明らかとなった。次に,スギの人工林において高密度のレーザー測量を行い,樹高の高い林分と危険な地形の関係を比べた。結果として,崩壊しやすい0次谷や地すべり地形,断層地形などの一部で,周囲に比較して樹高が高く,地下水が豊富である場所を抽出することができた。本研究によって,山地の広域において樹高を指標として崩壊発生に関与する地下水の豊富な場所を推定できることが明らかとなった。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)
砂防学会誌
巻: Vol.65,No.5 ページ: 58-64
平成24年度(社)地すべり学会関西支部シンポジウム論文集「表層崩壊予測の可能性」
ページ: 49-66