単板(薄くスライスした木材の板)を段ボール状に加工し、コアに用いることで、木材100%からなる新規な木質軽量パネル「波型単板コアパネル」を開発した。このパネルの圧縮強度は従来の紙ハニカムコアの5倍以上に達した。波型の形状や大きさを変えることによってパネルの圧縮特性を幅広く制御することが可能であった。一方、軽量パネルの曲げ剛性を左右するせん断弾性率については、段ボール型、ハニカム型いずれのコアも紙ハニカムと同程度であった。所定の曲げ剛性を達成するための厚さと最小重量を計算したところ、段ボール型単板コアを用いたものが最も軽いパネルを作れることが明らかとなった。
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