• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実績報告書

学びと暮らしの環境における木質利用と子どもの育ちに関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 23580225
研究機関埼玉大学

研究代表者

浅田 茂裕  埼玉大学, 教育学部, 教授 (40272273)

研究分担者 尾崎 啓子  埼玉大学, 教育学部, 教授 (80375592)
小林 大介  横浜国立大学, 教育人間科学部, 准教授 (00433144)
キーワード木質化 / 木材利用 / 学校建築 / 快適性 / 子育て / 室内環境 / 木造校舎
研究概要

平成25年度は、これまで実施してきた学校校舎と児童・生徒の心身の状態に関する調査結果について分析を進めるとともに、子育て支援施設における木材利用の意義について検討を進めた。学校校舎に関する研究では、学校校舎の木質率とストレス反応との関係について性差、学年差、地域差などをもとに詳細な検討を進めるとともに、児童・生徒の居住感、居場所の形成等について検討を進めた。一方、子育て支援施設に関する研究では、前年度に引き続き、木質化された施設例として東京おもちゃ美術館を対象として検討を進めた。
以上を含め、本研究の研究期間においては、子どもの育ちに焦点をおき、最近国策として推進される学校等の公共施設に対する木材利用を評価するための調査を実施した。学校の調査においては、全国7地域の71校約7000人を対象として質問調査を実施し、1)室内の木質率が児童生徒、教員の校舎イメージと強い相関を持つこと、2)校舎イメージが高い学校ほど勤務する教員の児童生徒を高く評価する傾向があること、3)木質率が高い学校に属する女子生徒のストレス反応が低いことなどを明らかにした。また、管理職、教員を中心としたインタビューデータの分析から、4)教員の校舎に対する快適性概念形成プロセスを明らかにした。
子育て支援施設に対する調査では、質問紙調査、インタビュー調査の結果をもとに、木質化された施設に来場する母親の来場理由と満足感の形成プロセスを検討し、子育て中の母親の持つ不安感やよい母親でありたいと願う気持ち、子育てから解放されたいという思いを、適切に木材が利用された質の高い施設が満たすプロセスの一端を明らかにした。また、こうした木質化された施設の実現に資する簡易な木材利用方法として、ウッドチップの利用、木質床の簡易施工法、壁面を活用した木製遊具等の開発を進め、学校ならびに公共施設等に試験的に設置することができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 学校校舎における木材利用の現状2014

    • 著者名/発表者名
      長南あずさ、尾崎啓子、浅田茂裕
    • 雑誌名

      埼玉大学教育学部附属教育実践総合センター紀要

      巻: 13巻 ページ: 39-46

  • [学会発表] 『木育』~子育て世代に向けた木材利用推進のヒント~

    • 著者名/発表者名
      浅田茂裕
    • 学会等名
      木材利用システム研究会
    • 発表場所
      東京大学
    • 招待講演

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi