無灰セルロースを60 wt% 臭化リチウム水溶液に120℃で溶解し、そのセルロース溶液をあらかじめ120℃で温めておいた大過剰の食塩粒子が入った容器へ注いだ。その後、室温まで冷却して再生ゲル化させ、水洗によって臭化リチウムと食塩粒子を除去することで均一かつ大孔径(100μm以上の孔径)のセルロースヒドロゲルを調製する手法を確立した。また、食塩粒子のサイズによってセルロースゲルの孔径や力学特性も制御できることが明らかになった。そして、このセルロースゲルを足場材料に用いてウサギ軟骨細胞を培養した。その結果、良好な軟骨細胞の増殖と軟骨への分化が確認でき、足場材料として適用出来る可能性が示唆された。
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