魚類の卵膜形成機構は魚種によって異なり、肝臓で前駆蛋白(Chg)を合成する種(肝臓タイプ)と卵巣で卵膜蛋白(ZP)を合成する種(卵巣タイプ)に大別される。しかし、両器官由来の蛋白を視野に入れ魚類一般に適応できる卵膜形成モデルは構築されていない。本研究では両タイプの魚種からそれぞれ解析されていない器官由来の卵膜蛋白もしくは遺伝子を観察し、肝臓タイプ魚種におけるZP蛋白の発現動態を明らかにすると共に卵巣タイプ魚種の肝臓で発現するChg様遺伝子を見出した。以上の結果から、魚類卵膜形成には一般に両器官由来の蛋白が関わるというモデルを構築した。
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