研究課題
基盤研究(C)
酵素の低温適応の分子機構を明らかにするため、低温菌Shewanella frigidimarina K14-2のトリプトファン合成酵素αサブユニットを結晶化して立体構造を調べ、物理化学的性質も調べて常温菌E. coliの同酵素と比較した。低温菌酵素の方が熱や変性剤に不安定なのは変性速度が速くて再生速度が遅いためであった。変性は二状態転移で共同性が高かった。他種の同酵素と比べて、分子内空洞が大きく、イオン対が少なかった。触媒残基を含むループ近傍の水素結合が欠けていた。これらの特徴によって配座柔軟性が与えられ、低温で高い活性がもたらせれると考えられる。
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The Journal of Biochemistry
巻: 155 ページ: 73-82
10.1093/jb/mvt098