研究課題
基盤研究(C)
海産無脊椎動物腸を培養装置としたアルギン酸分解微生物群およびアルギン酸リアーゼ遺伝子群のバイオエンリッチメントの妥当性を検証するため、単一種の褐藻(カジメ)をサザエおよびタツナミガイに一ヶ月間給餌し、腸内細菌叢の菌種組成変化とアルギン酸リアーゼ活性を評価した。細菌叢は一定方向に収束する傾向を示し、特にサザエで顕著であった。アルギン酸リアーゼ遺伝子種も多くみられ、アルギン酸リアーゼ酵素活性も上昇する傾向を示したことから、与えたカジメの消化に適した菌種組成または酵素遺伝子種を有する細菌叢に変遷した可能性が高い。バイオエンリッチメントは高活性な新規アルギン酸リアーゼ遺伝子を取得する方法と考えられる。
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