1.夏期のレタス栽培における育苗期の短日夜冷処理の有効性を検討した。処理区は、短日夜冷+赤色LED照射を行った赤色光区と無処理の対照区の2処理区を設けた。この結果 処理14日後の茎長および茎径は、赤色光区で抑制された。また、地上部新鮮重は赤色光区で減少したが、地下部新鮮重は赤色光区で重くなった。 2.短日夜冷処理期間の期間短縮を検討した。処理区は、連続する2週間区、連続する1週間区、および1日おきに2週間処理した1日おき区を設けた。この結果,短日夜冷処理を行った区で茎長が有意に短くなっり,特に2週間区および1日おき区で有意に短くなった。 3.低温期のレタス生産における電照の有用性について調査した。処理区は、赤色光区、遠赤色光区および無処理の対照区の3処理区とした。この結果,処理37日後の茎径は遠赤色光区で抑制された。展開葉数では赤色光区で増加した。次に,低温時における蛍光灯を用いた照射時間の異なる電照によるレタス生育への影響について調査した。処理区は、赤色光および遠赤色光の2種類の光源を用いてそれぞれに1時間もしくは6時間の電照射区を、さらに無照射の対照区を設けた。この結果,‘極早生シスコ’の葉長の縦横比は赤色光照射区で小さい値となった。 4.2週間の夜冷処理と4週間の End of Day電照処理を行った。この結果、処理42日後の茎長は対照区と比較して夜冷区で短くなり、さらに夜冷+赤色光区および夜冷+黄色光区で顕著に短くなった。 5.レタス品種 ‘マノア’ を供試し,自然日長・温度30˚C設定のファイトトロンで育成し,播種後4,6,8週目にサンプリングして,非矮性イネを用いた改良点滴法による生物検定を行った。この結果、全ての分画における播種後4週目の内生ジベレリン濃度は播種後6週目および播種後8週目と比較して有意に高くなった。
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