研究課題/領域番号 |
23580351
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
青笹 治 摂南大学, 理工学部, 准教授 (20248066)
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研究分担者 |
堀内 利一 摂南大学, 理工学部, 教授 (00388638)
長田 武 摂南大学, 理工学部, 講師 (70411709)
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キーワード | 光環境 / LED / スプラウト / 抗酸化活性 / ポリフェノール |
研究概要 |
光環境を白色、青(450nm)、赤(630nm)、緑(550nm)および黄(580nm)として、近年、健康志向の高まりを受け、我々の食卓に取り入れられつつあるスプラウト(発芽野菜)を育成し、子葉および胚軸の抗酸化活性および、二次代謝物のポリフェノールを解析した。その結果、そばの芽スプラウトに高い抗酸化活性が見られ、次いで、カイワレ大根、ブロッコリーが高かった。その活性は、子葉に集中し、胚軸の約4倍であった。しかし、光強度を高めることで、胚軸の活性も高まることが明らかになった。カイワレ大根について、その成長過程の抗酸化活性の変化を調べたところ、子葉の活性は、遮光下発芽3日目から5日まで減少傾向にあり、その後、青(450nm)および赤(630nm)の混合光を照射下で栽培した6日から8日目までにおいても活性は低下し続けた。しかし、胚軸においては、遮光下発芽3日目から5日までは、子葉と同様に減少傾向が認められたが、青(450nm)および赤(630nm)の混合光を照射下で栽培した6日から8日目までは、子葉とは逆に活性が上昇するという興味深い結果が得られた。さらに、子葉および胚軸に含まれる二次代謝物ポリフェノールを調べたところ、抗酸化化活性と同様に、胚軸に比べて子葉に高く、また、成長過程における変化についても、抗酸化活性と極めて類似した変化を示した。この結果は抗酸化活性が、ポリフェノール量に依存することを示していた。さらに、数種のスプラウトについて、ヒアルロニダーゼ阻害作用を指標に抗I型アレルギー活性を調べたところ、ブロッコリーや赤カブの芽などに活性が認められた。
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