研究課題/領域番号 |
23580360
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
鹿内 健志 琉球大学, 農学部, 准教授 (20264476)
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研究分担者 |
大嶺 政朗 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, その他部局等, 研究員 (20355598)
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キーワード | 農作業情報 / GPS / 地理情報システム |
研究概要 |
農業生産法人,共同利用組織,集落営農等では,地域全体の農地や農作業の地割や受委託作業の振り分けを効果的に行い,また,生産法人等が管理する広域に分散する圃場での農作業を効率的に行うことができるように支援する必要がある。本研究では,①汎用的農作業自動記録装置の開発,②生産法人の作業効率を向上させる地域全体の農作業運営の立案手法の確立,③農作業最適化シミュレーションを可能とする農作業モデルの開発,④集落営農・生産法人等が利用可能な実用的農作業支援システムのパッケージ化の4項目を行い,多様な生産条件に対応する集落営農・生産法人等を支援するサトウキビ作業支援システムを開発する。現在までに,開発した農作業自動記録装置を沖縄本島地域においてサトウキビ収穫機に設置し,農作業データ収集を継続すると共に,多様な生産条件に対応するため離島地域での作業データの収集を行い,自動記録装置の性能を確認した。収集した農作業データの解析により,対象地域の圃場分布や圃場の特性(面積、形状、栽培状況等)と機械の作業特性の関連を調査した。また,サトウキビの収穫作業以外の耕起・整地,株出管理,植付作業など受委託面積の地域特性について製糖工場,農協等に調査をし,地域全体の農作業受委託のあり方について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
生産法人や集落営農組織のための自動農作業記録装置については,農作業機械に実装し性能の確認を進め,様々な機械に容易に汎用できるかについて検討している。また,農作業データについては沖縄県本島南部地域,北部地域に引き続き離島地域のデータが蓄積され,多様な生産条件における農作業計画立案のための基礎データが収集されつつある。データ解析により,圃場分布状況と圃場の特性(面積、形状、栽培状況等)と作業性能の関連が明らかになりつつあり,今後,農作業シミュレーションを行うための数理モデルの構築等への進展が見込まれる。
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今後の研究の推進方策 |
平成23-24年度に収集した収穫作業データより,対象とする圃場の空間分布と作業性能の特性との関連を明らかにする。また,異なる地域の農作業データより多様な生産条件における農作業特性について解析を進めると共に,収穫作業以外の耕起・整地,株出管理,植付作業など受委託の地域特性についてさらに検討を進める。これらの結果より,地域農業の特性に応じた営農組織間の地割や受委託作業の振り分けを効果的に行う評価方法を確立していく。また,現状の農作業シミュレーションモデルを,様々な地域に対応できるような改善方法について検討し,アルゴリズムの開発を進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
離島における農作業データ調査が計画通りに進まず謝金の繰り越しが生じた。平成25年度は農作業データ収集の継続のための旅費および装置の保守等のための物品費および研究分担者の沖縄までの調査旅費として使用する。
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