南西諸島地域のサトウキビ農業は,機械収穫体系の導入が進められ,農地の集積や農作業の受委託による効率的で安定した生産法人等による機械化経営を目指している.効率的な機械作業を進めるためには,農作業計画の最適化を行う必要がある.しかし,作業計画は圃場毎の作業履歴を記録し,データを分析しながら効率的に考えられるべきである。本研究では,農業機械に搭載可能なGPS 利用の農作業自動記録装置を開発し,沖縄県のサトウキビ栽培の農作業データを蓄積し,収穫機の作業実態を詳細に調査した。また,正確にかつ効率良く作業計画を立てるために,サトウキビ栽培の作業体系を正確にモデリングするペトリネットモデルを提案した。
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