稲ワラ発酵完全混合飼料(TMR:対照区)または抗酸化能エルゴチオネイン(ERT)を含むタモギタケの廃菌床発酵TMR(試験区)をヒツジに給与して肥育すると、乾物消化率は稲ワラが高かったので飼料要求率は対照区7.1、試験区10.2だった。背最長筋の展示後のメトミオグロビンは、試験区が低く推移する傾向だった。展示2日と3日目の肉の赤色度は、試験区が高かった。HPLCおよびUPLC-PDA-ESI-MS検出器により廃菌床および稲ワラ中のERTを明確に検出できなかった。タモギタケ廃菌床給与でヒツジの赤肉が抗酸化される傾向だったのは、廃菌床に含まれるERTまたはERT以外の未確認物質の影響が考えられた。
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