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2013 年度 実績報告書

高乳量を持続する多回搾乳牛の乳腺組織と全身における代謝動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23580369
研究機関広島大学

研究代表者

小櫃 剛人  広島大学, 生物圏科学研究科, 准教授 (30194632)

研究分担者 杉野 利久  広島大学, 生物圏科学研究科, 助教 (90363035)
黒川 勇三  広島大学, 生物圏科学研究科, 准教授 (00234592)
キーワード乳牛 / 乳生産 / 搾乳回数 / 乾乳期
研究概要

搾乳ロボットを用いた乳牛の飼養管理においては、通常、搾乳回数が1日3から4回程度となり、搾乳回数の増加に伴い乳生産量が増加する現象がみられる。初年度では、泌乳初期での搾乳回数の増加によって乳量と乳成分量が増加することが確認できた。乳量・乳成分の増加による体組織動員の増加を示す血漿代謝像は得られなかったが、乳量増加に伴い負のエネルギーバランスの状態が助長されていた。そこで、本年度では、多回搾乳牛の分娩後の栄養状態を改善することを目的に、分娩前に飼料を増給するリードフィーデングが、泌乳初期での多回搾乳による乳生産に及ぼす影響を検討した。乾乳牛8頭を用い、分娩前6週から4週までは乾乳牛でのTDN要求量に相当する飼料を給与した。分娩前3週の乾乳後期において、TDN要求量の1.0倍(C群)および1.2倍(H群)を給与する群の2群に分けた。分娩後は両群とも同じTMR飼料を自由採食させ、1から2週目にかけて搾乳ロボットによる4回搾乳を開始し、分娩後6週目まで測定を行った。分娩前3週から分娩前までの乾物摂取量は設定通りH群の方が多かった。分娩後の乳量および乳成分率には、群間に違いはなかった。血漿生化学成分の動脈濃度および乳腺組織での動静脈差には群間に有意な違いはなかったが、分娩7日目での血漿NEFA濃度がH群で高い傾向にあった。以上のことから、泌乳初期での多回搾乳において、分娩後2週目程度から多回搾乳を開始する場合では、乾乳後期での栄養制御は乳生産に影響しないことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Effect of milking frequency on plasma profile and mammary uptake of metabolites in early lactation cows under automatic milking system2013

    • 著者名/発表者名
      Andriyani Astuti, Taketo Obitsu, Toshihisa Sugino, Kohzo Taniguchi, Yuzo Kurokawa, Miki Okita, Akiyoshi Tanaka
    • 学会等名
      第63回 関西畜産学会
    • 発表場所
      滋賀県立大学
    • 年月日
      20130905-20130906

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公開日: 2015-05-28  

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