グレリン前駆体遺伝子(GHRL)、レプチン受容体遺伝子(LEPR)、グレリン受容体遺伝子(GHSRlb)を対象に遺伝子多型解析と形質との相関解析を実施した。 GHRL c.335C>A多型と最長筋における脂肪含量割合IMF(%)との相関解析を、個体数を増やして行った。なお平成23、24年度の成果研究実施報告書では、このSNPを c.358C>Aとしていたが、c.335C>Aに表記を改める。デユロック(雌128個体、雄88個体)のIMF(%)は、CC型(雌3.34±0.91,雄4.13±1.11)、AC型(雌4.75±0.21,雄4.81±0.36)、AA型(雌4.28±0.14,雄4.07±0.19)であり、AC型が高い傾向(雌p=0.064,雄p=0.072)があるものの有意ではなかった。三元交配豚のIMF(%)は、CC型(雌3.16±0.43,去勢雄2.76±0.42)、AC型(雌3.00±0.18,去勢雄2.65±0.26)、AA型(雌3.44±0.42,去勢雄2.53±0.31)で差が認められなかった。また、平成23年度の研究実施報告書に記した大ヨークシャーにおける背脂肪厚(cm)との相関は、個体数を雌112個体,雄61個体に増やして再解析を行った結果、CC型(雌1.47±0.04,雄1.26±0.04)、AC型(雌1.42±0.04,雄1.25±0.04)、AA型(雌1.35±0.09,雄0.93±0.12)となり再現できなかった。 LEPR c.2002C>T多型を、ランドレース(140個体)、大ヨークシャー(281個体)、デユロック(313個体)、三元交配豚(81個体)、バークシャー種(66個体)、日本イノシシ(74個体)について遺伝子型判定を行った。 GHSRlbのc.842 A>G多型を、ランドレース、大ヨークシャー、デユロック種において遺伝子型判定を行った。
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