本研究において、肝毛頭虫((C. hepatica)の虫卵経口接種による実験的クリオグロブリン(CG)血症マウスモデルを確立し、本病態がモノクローナルなIgM型RFとポリクローナルなIgAから構成されるII型CG血症であることを証明した。 また、CG血症発症の初期段階には、虫体刺激によるIgM RF産生B-1a細胞の選択的増殖の過程があり、発症には、1) IgM RF産生細胞として脾臓B-1a細胞、2) IgM RF産生B-1a細胞の増殖、3)IgM産生のトリガーとしての特異抗原、4) CG血症の促進因子として IL5が必須であることを示した。
|