南日本のブロイラーから分離されたサルモネラのうちアンピシリン、セフォタキシムの両剤に耐性を示したのは33株(35.5%)でblaTEM52、blaTEM20型ESBL産生株がそれぞれ22株、1株認められ、以前の報告と比較して著しく増加していた。IncP型のプラスミドはtetA、aadA1、sul1の3つの耐性遺伝子を保有し、3つの血清型から検出されたため、多剤耐性の拡大と大きく関わっていることが示された。調査したサルモネラにはプラスミドが広く存在し、異なる血清型間に共通のプラスミドが存在したことから、CTX耐性及び多剤耐性サルモネラの増加とプラスミドは大きく関わっていることが判明した。
|