研究課題
本年度は、学会発表および雑誌への投稿に関しては、十分な成果として示すことができなかったが、試料採取は順調に進み、以下のことを行った。1)試料採取に関して:非侵襲的に試料を集めることができるとして、研究実施計画にはウマの蹄や動物の尿をあげ、それらの元素分析を行うと記した。ウマに関して、蹄の水分含量の測定がほぼ終了に近づき、乾燥重量決定後元素分析に取り組み、個体の状況を反映するかを調べる。2)動物のストレスを測定できる装置の導入および乳汁中の体細胞数を測定できる装置が研究室に導入された。申請書では元素分析に関しての記述が主であったが、元素分析の成績と上記の装置で得られた成績を合わせることで、動物の健康のための指標を作成したい。第一回の試料採取は終了しており、現在、各種分析を進めている。3)ウマ血清中元素濃度を利用した環境モニタリングに関してまとめ発表準備中(予定では、7月動物看護学会にて)である。その際、健康なウマの成績を用いるために、一般血液性状の検査を外部検査機関に委託した。上記環境モニタリングの研究成果とは別に、これらの成績をまとめることも可能な状況である。ウマの成績は、競走馬のものが多く、乗用馬の成績は少ないことから、動物の健康指標の作成に貢献できると考えらえる。
2: おおむね順調に進展している
2014年度は、新校舎への引っ越しがあり学会発表、雑誌への投稿が満足行くものとはならなかった。しかし、研究自体は進んでいるので、現在作成中の研究成果を学会発表、雑誌投稿へと結びつけていくことはできるので、区分をおおむね順調に進展とした。
上記のように、新校舎移転んために環境整備に時間がかかってしまい、2014年度は学会発表および論文作成に顕著な進展は見られなかった。本年度は、本研究の総まとめの年になることから、いままでの研究で得られた成果を学会発表、雑誌投稿へと結びつけていきたい。7月の動物看護学会に得られた成績の一部を発表予定、その内容に関して、現在投稿を準備中である。また、動物のストレスを測定することができる装置を入手できたことから、申請書で記載した元素に関する研究と合わせて考察することが可能となり、研究の幅が広がることが期待される。また、研究実績での概要に記載したように、研究の一環としてウマ血清の血液性状に関して外部検査期間に委託したが、そこで得られた成績も健康指標になりうる可能性がある。例数を増やして、こちらも検討を続けていきたい。
学会発表、雑誌投稿などが計画通り進展しなかった。そのため、旅費、英文校閲、投稿料として予定していた出費分が残ってしまった。
前述の実施計画にも記載したように、本年度は研究の総まとめの年として、学会発表、雑誌への投稿を準備中である。それらに関係する旅費、英文校閲料、投稿料などに使用する予定である。また、概要に記載したように、今回の研究をまとめる過程にいおいて動物の血液性状の外部委託検査を引き続き行いたいので、その費用として利用させていただきたい。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)
J Vet Med Sci.(DOIに関しては現在不明)
巻: 不明 ページ: 不明
J Vet Med Sci. (2013年度報告書に記載したが巻、頁が付加されたので再度記載した)
巻: 76 ページ: 569-572
http://doi.org/10.1292/jvms.13-0356
Jpn J Infect Dis.
巻: 67 ページ: 258-263
http://doi.org/10.7883/yoken.67.258
関東畜産学会報
巻: 65 ページ: 45-49