Multiple drug resistance (mdr)1のラット卵巣での組織特異的発現を知るために性腺刺激ホルモン投与により3日後に自然排卵するよう卵胞発育を促した幼若雌ラットから経日的に卵巣を採取し解析した。Mdr1アイソフォームに交叉する抗体による免疫組織化学でmdr1は発育卵胞の顆粒層細胞及び黄体細胞に局在し、これらのmRNA (ABCB1a及びABCB1b)の定量及びin situ hybridizationからは両遺伝子の黄体での発現に差異が示唆されたのでレーザーマイクロダイセクションで黄体組織を採取し解析した結果、ABCB1aのみ黄体の発達に伴い増加することが明らかになった。
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