僧帽弁閉鎖不全(MR)犬において、利尿剤と心不全治療薬を組み合わせて投与し、自律神経機能およびレニン・アンジオテンシン・アルドステロン(RAA)系に対する影響を検討した。 実験的MR犬5頭を使用し、プラセボ群、フロセミド群、フロセミド+ピモベンダン、ピモベンダン+エナラプリル、アゾセミド群をおき、心拍変動解析および尿中アルドステロン・クレアチニン比を比較した。その結果、心拍変動の各パラメータにおいて、各群間に有意な差が認められなかった。フロセミドによりRAA系は活性化されたが、エナラプリルによりそれは効果的に抑制されなかった。アゾセミド群ではRAA系の活性化が最小限である傾向が得られた。
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