本研究は強酸性土壌適応植物の根圏を植物・微生物共生系と捉え、共生微生物間、宿主植物・共生微生物間の相互作用をゲノム情報に基づき解析し、酸性土壌適応機構を解析することを目指した。各種共生菌のドラフトゲノムを決定し、窒素固定菌とアルミニウム耐性菌の共培養系、アルミニウム感受性イネへの接種実験や共生菌の生産する多糖の役割などの解析を進めた。高濃度アルミニウム耐性真核微生物Rhodotorula taiwanensis RS1のアルミニウム添加培養時に起きる膜脂質の顕著な変化についても検討進め、アルミニウム耐性と有機酸の関係についても検討を加えた。
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