研究課題
1.ガス試料自動注入法の新規開発については、(1)ガスタイトシリンジは、従来手動注入で蓄積してきた実績を基に、最も信頼性が高く、ランニングコストも低いバルコ社のPS-A型シリンジ(2ml)タイプを採用した。(2)ガス試料として使用するバイヤルビンは、汎用かつ低コストである日電理化硝子(株)製のSV-15型硝子バイヤルとマルエム(株)製のブチルゴム栓を採用した。また、穴あきキャップはサンプル情報格納用ICタグを埋め込むため、中国・深セン市の工場において特別使用かつ低価格で製作した。ICタグは凸版印刷(株)製を採用した。(3)従来の自動注入器の処理個数(40個)以上を1度の前準備において、処理できる仕様とする。試料搬送機構は、従来の試料ビン固定式(ターンテーブル上にビン装着)をやめ、試料ビンを試料注入ホルダーに搬送する方式に改めた。(4)自動注入のシークエンシャルプログラム(試料処理手順設定機構等)は、できるだけ簡便なものとし、ガスクロマトグラフの製作メーカーに依存しない機構とした。2.簡易型窒素精製装置開発については、窒素・酸素分離膜(宇部興産製)2台と微量酸素除去のための白金触媒燃焼管、モレキュラーシーブ管による水分除去および活性炭充填管による炭化水素除去等の組み合わせにより、99.999%以上の純度の窒素ガス生成に成功した。この成果については、既に特許出願(圧縮空気を用いた超高純度窒素ガス精製法)(特願2011-258366)出願日2011.11.26)行った。
1: 当初の計画以上に進展している
ガス自動注入装置については、動作に問題のない試作品が完成した。ボンベフリーの窒素ガス精製については、試作品により十分な純度が得られ、特許出願もなされた。
ガス自動注入装置の動作の耐久性確認と、ICタグを使用した、読み書き機構の開発。キャピラリーカラムによる三成分同時分析法の開発を進める。
ガス流路切り替え機構バルブ制御機構開発のためのバルコ社製バルブ等の物品購入。シークエンシャル機構開発のための治具試作等を中心に使用。
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SOIL SCIENCE AND PLANT NUTRITION
巻: 57(1) ページ: 167-178
AGRICULTURE ECOSYSTEMS & ENVIRONMENT
巻: 41(’3-4) ページ: 359-372
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