研究課題
本年度は昨年に新規に同定したQTL領域を持つ系統が有意に脱粒強度を変化させるかについて、再評価を行った。さらに遺伝子単離に向けた高密度連鎖解析を行った。この際、QTL解析に用いたF2由来のF3植物では遺伝的背景が均一でないことが予測されることから、これまでに作出した栽培種(日本晴)に野生種のO. rufipogonを2回戻し交雑させた144のBC1 F1系統(野生種の遺伝的背景)、ならびにその後代の中から目的の遺伝子座をヘテロで持つ系統を選抜し、BC2F2集団を展開した。同定したQTL領域の遺伝子型は、解析に用いた分子マーカーを用いて判別し、脱粒強度測定からその効果を確認することができた。さらに、この領域をヘテロで持つ植物の自殖種子由来の約5000個体からなる集団を用いて、新規遺伝子近傍の高密度連鎖解析を行い、原因となる遺伝子の候補領域を約160kbの領域に限定した。次年度以降にこれら集団を用いて、原因遺伝子単離に向けた研究を行う。
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Breeding Science
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