研究概要 |
アスコスピロケタールA は、5, 5-スピロケタールを含む特異な三環性骨格を有する海産ポリケチドである。D-(+)-リンゴ酸からC7-C11セグメントであるスルホンを合成し、さらにL-(+)-酒石酸からC1-C6セグメントであるヨーダイドを合成した。両セグメントの結合、スルホン及び保護基の除去により5,5-スピロケタールを合成した。さらに転位反応による第四級炭素の構築、分子内エーテル化反応により、テトラヒドロフラン環を構築し、アスコスピロケタールAの三環性セグメントの合成に成功した。現在、別途合成したC12-C16セグメントと結合することにより、アスコスピロケタールAの合成を行っている。
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