研究課題
基盤研究(C)
二量体構造を有する抗腫瘍活性抗生物質ロマイビチシン A の全合成研究に際し,二量化反応の基質として,溶解性もよく,構造的に柔軟性をもつ5員環形成前の 2-アリールシクロヘキサン誘導体を選択し,その合成と二量化を検討した.ブロモシクロヘキセノンの鈴木カップリングと永田試薬を用いて得た基質について二量化を検討したが,所望の位置での二量化が見られなかった.一方,桂皮酸エステルとフラノンからのD環構築は,Michael-Dieckmann 連続反応により達成した.
有機合成化学