研究概要 |
1.本研究課題に関連するこれまでの一連の研究において得られているイソセレノクロメンおよびイソテルロクロメン類のm-クロル過安息香酸による酸化反応で新規な開環反応が進行することを見出し,その一般化を計った(Tetrahedron, 2012, 68, 10502-10509, 第12回セレン,テルル国際化学会議,ウェールズ,2013.7.22-26で口頭発表)。 2.これまでの本研究課題の一部につき,学内紀要にその概要をまとめた(北陸大学紀要,2013,36, 1-15)。 3.分子内に三重結合を有するイソチオシアナート類の各種アミン類とのヨウ素環化反応を検討した。その結果,4-(ヨードアルキリデン)ベンゾチアジン類が効率的に得られ,その立体化学をX線結晶解析により決定した(Tetrahedron, 2013, 69, 6478-6487)。 4.分子内に三重結合を有するジカルコゲニド(スルフィド,セレニド,テルリド)類のヨウ素環化を検討し,不活性位置である3位にヨウ素が導入されたベンゾカルコゲノフェン類の一般合成法を確立した(それぞれ,3つのシンポジウムで発表した)。
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