研究課題
基盤研究(C)
本研究では、転写因子Sp1の発現制御による細胞膜糖タンパク質の糖鎖修飾の変化と、がん細胞の悪性形質の発現との関係を分子レベルで解析した。本研究から、Sp1をヒト肺がん細胞でノックダウンすると接着分子E-カドヘリンの糖鎖修飾の変化に加えて、EGFレセプターからMAPキナーゼへのシグナル伝達が減弱することが初めて明らかになった。また、Sp1のノックダウンによる糖鎖修飾の変化をもたらす糖転移酵素を同定し、その機構を転写レベルで明らかにした。さらに、Sp1のノックダウンによる糖鎖修飾とシグナル伝達の変化が、がんの悪性形質である腫瘍形成能や細胞運動能の抑制に寄与するという新しい知見が得られた。
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Cancer Gene Ther
巻: (in press)
Glycobiology
巻: 24 (6) ページ: 532-541
YAKUGAKU ZASSHI
巻: 132 (6) ページ: 691-697