研究課題
1.ペルオキシソーム膜タンパク質局在化の分子基盤(1) 生合成されたペルオキシソーム膜タンパク質は、細胞質中でPex19pと複合体を形成し、ペルオキシソーム膜上のPex3pとPex19pの相互作用を介してペルオキシソーム膜に組込まれる。また、ペルオキシソーム膜タンパク質の膜への効率的な挿入には、Pex3pと相互作用する他のタンパク質の存在が予想される。そこで、Pex3p結合タンパク質を網羅的に同定するため、human brain cDNAライブラリーを用いるyeast two-hybrid法を構築し、Pex3pと相互作用するHSPA1Aを含む9種の候補タンパク質を同定した。2.原虫ペルオキシソーム(グリコソーム)タンパク質局在化機構に基づく治療薬の開発(1) ペルオキシソーム(グリコソーム)の形成には、Pex5pとPex14pの相互作用を必要とする。大腸菌発現系を用い、ヒトならびにトリパノソーマのPex5p-His、GST-Pex14pを精製し、Pex14pへのPex5pの結合量を定量化するELISA assay系を構築した。また、トリパノソーマには、Pex5pのPex14pとの結合に重要なWXXXF/Y motifが3カ所存在する。大腸菌での発現・精製が可能であったTbPex5p (Δ1,3)、Pex5p (Δ2,3)について、ELISA assay系で、negative controlになることを確認した。現在Pex5pのPex14pへの結合を阻害する化合物をスクリーニングしている。(2) Pex3pとPex19pの相互作用はペルオキシソーム膜形成に必須である。しかしながら、トリパノソーマPex3pは同定されていない。各種生物間でのPex3pの2次構造の共通配列を検索し、予想されるトリパノソーマPex3p遺伝子の同定を検討している。
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Lipids
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