本研究では、研究代表者が初めて見いだした、線虫の染色体動態制御と生殖細胞形成に必須なダイサー関連ヘリカーゼ DRH-3、およびDRH-3と相互作用する新規Tudorドメインタンパク質E1の分子機能解明を目指した。両遺伝子の変異体作成(計10種類)を行い、野生型と各種変異型のHisおよびGSTタグ融合タンパク質を調製し、生化学的解析を進めた。精製タンパク質を用いたプルダウン法により、野生型DRH-3とE1が結合することを初めて実証した。さらに遺伝学的解析により、DRH-3とE1が同じ経路で機能することを、細胞生物学的解析により、DRH-3とE1が細胞核内に局在する可能性をそれぞれ示した。
|