我々はこれまでに様々な細胞において酸化リン脂質を還元するリン脂質ヒドロペルオキシドグルタチオンペルオキシダーゼ(PHGPx)を欠損すると脂質酸化依存的な新規細胞死が誘導されることを見出している。本研究では、タモキシフェン誘導型PHGPx欠損MEF細胞を用いて化合物ライブラリーやshRNA ライブラリーをスクリーニングすることにより新規細胞死に関与するシグナル分子の同定を目的に研究を行った。その結果、致死を抑制する化合物6種類、致死を抑制する20以上の遺伝子の同定に成功した。これらの分子はこれまで報告のある既知の細胞死誘導因子とは異なるもので有り、この細胞死が新規細胞死であることが裏付けられた。
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