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2013 年度 実績報告書

血管新生阻害因子アンギオスタチンの新規活性、新規受容体と作用機序

研究課題

研究課題/領域番号 23590099
研究機関武庫川女子大学

研究代表者

高橋 悟  武庫川女子大学, 薬学部, 教授 (20268098)

研究分担者 杉山 晶規  岩手医科大学, 薬学部, 准教授 (40260319)
佐藤 圭創  九州保健福祉大学, 薬学部, 教授 (00315293)
キーワードアンギオスタチン / 血管新生 / 血管内皮細胞 / 受容体
研究概要

血管内皮細胞の遊走に対するアンギオスタチンASの抑制効果について検討した(Sub 1)。VEGFはストレスキナーゼJNKを活性化し、JNKは内皮細胞の遊走を促進する。ASは、VEGF刺激による内皮細胞の遊走を抑制した。このときASはJNK活性化を抑制し、このJNK抑制経路には新規アンギオスタチン受容体p130の介在が認められた。従って、ASの血管内皮細胞の遊走抑制作用に、JNK活性化をp130を介して抑制する経路が関与することが示唆された。
p130の細胞外ドメイン構造の解析について、p130の細胞外領域の一部を欠損させた変異体を用い、血管内皮細胞の管腔形成作用について検討した(Sub 2)。その結果、いくつかのvW用ドメインは必要であること、IGFBP様ドメインは不必要であること、が示唆された。
p130からの細胞内情報についての検討(Sub 4-5)について、細胞内領域をベイトとし酵母two hybridスクリーニングでヒト胎盤ライブラリーの探索を行ってp130と相互作用する候補として、転写因子、アポトーシス関連因子などが見出されている。強制発現系での相互作用は見られるが、実際に内因性タンパク質で相互作用するのかは現在検討中である。また、p130を免疫沈降し共沈するタンパク質を解析する方法で、p130からの情報系を検討した。その結果、p130は接着分子であるVE-カドヘリンや-カテニンと複合体を形成していることが見出された。VE-カドヘリンは内皮細胞接着により管腔などの形態形成に重要な役割をもつことが知られている。また、-カテニンはVE-カドヘリンの細胞内領域に結合し、細胞接着に影響を与えること、核内に移行し転写調節活性をもつことが知られており、p130からの細胞応答において、これらの分子と相互作用することは非常に興味深い。今後、さらに検討を進める。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 血管新生抑制因子アンジオスタチンとフィブロネクチンの相互作用2014

    • 著者名/発表者名
      阪中麻利子、小倉有紀、中村まち、杉山晶則、高橋悟
    • 学会等名
      日本薬学会第134年会
    • 発表場所
      熊本市総合体育館
    • 年月日
      20140327-20140330
  • [学会発表] 血管内皮細胞の管腔形成におけるCRIM1の機能2014

    • 著者名/発表者名
      中島由希子、新屋智寛、秋山友希、佐藤圭創、高橋悟
    • 学会等名
      日本薬学会第134年会
    • 発表場所
      熊本市総合体育館
    • 年月日
      20140327-20140330
  • [学会発表] CRIM1細胞内領域の血管内皮細胞における機能2013

    • 著者名/発表者名
      森本麻由佳、高橋悟
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      20131203-20131206
  • [学会発表] 血管内皮細胞の管腔形成におけるCRIM1の機能2013

    • 著者名/発表者名
      中島由希子、新屋智寛、秋山友希、戸田憲一、佐藤圭創、高橋悟
    • 学会等名
      第36回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸ポートアイランド
    • 年月日
      20131203-20131206

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公開日: 2015-05-28  

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