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2013 年度 実績報告書

分子シャペロンによる新規癌抑制因子WW45の機能制御

研究課題

研究課題/領域番号 23590100
研究機関姫路獨協大学

研究代表者

柴田 克志  姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (70296565)

研究分担者 白木 孝  姫路獨協大学, 薬学部, 准教授 (10294208)
酒井 伸也  姫路獨協大学, 薬学部, 講師 (30525077)
キーワードSav1 / 分子シャペロン / アグレソーム / ミトコンドリア
研究概要

本研究ではタンデムアフィニティー精製により、分子シャペロン(Hsp60、Hsp70)がSav1の新規結合蛋白質である事を見出した。分子シャペロンであるHsp70はミスフォールド蛋白質のユビキチン化ならびにダイニン依存性の微小管逆行輸送に主要な役割を担っており、過剰のミスフォールド蛋白質はアグレソームとして細胞質内に集積する事が知られている。細胞内局在解析によりSav1は主に微小管に局在しHsp70とともにアグレソーム形成に関与する事が明らかとなった。アグレソーム形成はストレスに対する生理的な細胞防御反応の一つである。病的アグレソーム形成はがんや神経変性疾患の病態生理に関与すると考えられており、例えばアルツハイマー病の病理学的特徴である神経原線維変化は異常リン酸化Tauの病的アグレソーム形成によるものである。本研究ではアルツハイマー病患者の大脳切片の免疫組織染色により、Sav1が神経原線維変化に特徴的な火焔状構造に集積している事を見出した。この事は、Sav1が細胞防御反応としてのアグレソーム形成のみならず病的アグレソーム形成にも関与する、すなわち微小管依存的輸送/アグレソーム形成の基本制御因子として関与している可能性を示唆している。また、プロテオミクス解析により、ミトコンドリア分子シャペロンであるHsp60がSav1の新規結合蛋白質である事も見出した。H25年度はアポトーシス制御におけるSav1-Hsp60複合体形成の細胞生理学的意義を明らかとする事を主たる目的として実験を行った。細胞内局在解析によりSav1はミトコンドリアにも局在しうる事を明らかとした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014 2013

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 癌抑制因子RASSF1Aを介したがん抑制作用に関するPRMT5の機能的役割2014

    • 著者名/発表者名
      齊藤由美子
    • 学会等名
      第87回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      20140319-20140321
  • [学会発表] Functional characterization of novel tumor suppressor protein Sav1 in cancer cell proliferation and epithelial-mesenchymal transition.2013

    • 著者名/発表者名
      Nobuya Sakai
    • 学会等名
      2013 Annual Meeting of the American Society for Biochemistry and Molecular Biology
    • 発表場所
      Boston, Massachusetts, USA.
    • 年月日
      20130421-20130425

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公開日: 2015-05-28  

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