本研究は、単一培養細胞における細胞死の位置特異的情報について細胞内のマイクロドメインの寄与について検討するためにマイクロシステムの構築とその応用を目的とした。マイクロ流体デバイスによって、孤立化した複数の単一細胞を非侵襲的に捕獲およびその場所での微小培養を実現し、層流による局所的な薬液曝露による細胞死誘発刺激の負荷を行ったところ、細胞核付近でアポトーシスのエフェクターカスパーゼである活性型Caspase-3の発現を誘発するためには、細胞突起部のマイクロドメインに限局したストレス負荷で充分であることを確認した。
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