研究概要 |
免疫機能調節における液胞型プロトンポンプ(V-ATPase)とリンパ球コリン作動系の相互作用を検討した。V-ATPaseのうちメディエートフォアのほかに、V-ATPaseの膜貫通型部位V0セクターのサブユニットa,b,c,d,eの発現を確認できた。これらの発現は、メディエートフォアよりも相対的に少なかった。T細胞の活性化により各サブユニット遺伝子の発現が増強された。siRNAによるメディエートフォアの遺伝子発現により、アセチルコリン放出が減少した。以上より、Tリンパ球におけるV-ATPaseサブユニットの発現、Tリンパ球からのアセチルコリン放出におけるV-ATPaseの関与が明らかとなった。
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