タンパク質間相互作用データベースを用いてdysbindin-1の結合分子を探索し、細胞周期調節に関与するサイクリンD3を見いだした。免疫沈降実験により、dysbindin-1AとサイクリンD1が最も効率よく複合体を形成することがわかった。また、哺乳動物培養細胞において細胞周期の進行に依存した、dysbindin-1とサイクリンD1の細胞質および核での共局在が見られた。さらに、dysbindin-1はサイクリンD1の細胞内局在を制御していることも明らかとなった。これらのことから、dysbindin-1はサイクリンD1と協調して、細胞周期調節等の過程で何らかの役割を果たしていると考えられた。
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