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2013 年度 実績報告書

代謝性核内受容体リガンドの活性拡張による抗アルツハイマー活性の創出

研究課題

研究課題/領域番号 23590128
研究機関岡山大学

研究代表者

宮地 弘幸  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20376643)

研究分担者 松野 研司  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (50433214)
キーワードアルツハイマー / PPAR / プロピオン酸 / チアゾリジンジオン / γセクレターゼ
研究概要

Notch-sparing ガンマセクレターゼ阻害剤の構造要件解明のため,アミドリンカー体チアゾリジン-2,4-ジオン誘導体,アクリル酸誘導体,およびスルホンアミドリンカー体チアゾリジン-2,4-ジオン誘導体の合成法を確立した.
各化合物のNotch-sparing ガンマセクレターゼ阻害活性評価,Photoaffinity Labelling競合アッセイによる作用部位の検討を行った.ガンマセクレターゼアッセイでは,酸性頭部二重結合がA産生抑制,A産生選択性向上を明らかにし,プロピオン酸においては側鎖導入によるA産生抑制活性向上を明らかにした.疎水性部においては,4位トリフルオロメトキシ基,3位にフッ素原子導入でA産生抑制活性,選択性向上を明らかにした.リンカー部においては,アミドリンカーは-CH2-NH-CO-構造がNotch-sparing ガンマセクレターゼ阻害剤として適し,逆アミド構造ではA産生抑制活性は消失し,Notch切断活性が向上することを明らかにした. Notch選択的阻害活性は,スルホンアミドリンカー体構造においても確認した.したがって,リンカー部位の配置を変換することでA産生に対する選択性とNotch切断に対する選択性を制御できることが示唆された.
代表化合物を用いた既知阻害剤のフォトアフィニティプローブとの競合実験の結果,申請者のA産生選択的なNotch-sparing ガンマセクレターゼ阻害剤は,既知阻害剤とは異なる作用部位を有し,プレセニリン1(PS1)に結合することでアロステリックな影響を与える可能性を示唆することができた。
本研究成果は,ガンマセクレターゼの制御機構解明の一助となり,アルツハイマー病治療薬として新たな候補化合物を提供する.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Design and synthesis of a series of2013

    • 著者名/発表者名
      Ohashi M, Oyama T, Putranto EW, Waku T, Nobusada H, Kataoka K, Matsuno K,
    • 雑誌名

      Bioorg Med Chem.

      巻: 21 ページ: 2319-2332

    • DOI

      doi: 10.1016/j.bmc.2013.02.003.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Peroxisome proliferator-activated receptor delta antagonists inhibit hepatitis C virus RNA replication.2013

    • 著者名/発表者名
      Ban S, Ueda Y, Ohashi M, Matsuno K, Ikeda M, Kato N, Miyachi H.
    • 雑誌名

      Bioorg Med Chem Lett.

      巻: 23 ページ: 4774-4778

    • DOI

      10.1016/j.bmcl.2013.07.005.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Structure-guided design, synthesis and in vitro evaluation of a series of pyrazole-based fatty acid binding protein (FABP) 3 ligands.2013

    • 著者名/発表者名
      Beniyama Y, Matsuno K, Miyachi H.
    • 雑誌名

      Bioorg Med Chem Lett.

      巻: 23 ページ: 1662-1666

    • DOI

      10.1016/j.bmcl.2013.01.054.

    • 査読あり

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公開日: 2015-05-28  

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